留年した大学生のブログ

貴方の為になることは何も書いてません。

嬉しかった

看護婦さんは白衣の天使って言うけどあれはマジなんだなと思った話。


この間初めて脱毛の1回目に行った。

しかも1番痛いとネットに書かれていたVIO。初回で1番痛いのやるなんてどーなんって思ってた。けど仕方ない、リ○クリニックは予約が取れないのだ。行ける時にやれる部位を行くしかない。奪い合いだ。


病院には予約時間の五分遅れでついた。VIOの剃毛?形作り?に手間取ったのが九割、残り一割はバスのせいである。京都のバスは鬼混んでいるのだ。受付の人は全然怒らなかった。まあ、初回だし45分やし余裕あるんやろなって感じである。


病院の異様に白い壁を伝って進む。部屋に入るとまず機械が目に入る。それからすぐに看護婦さんが入ってきた。小柄な可愛らしい人だった。下を全部脱いでバスタオルを巻き、台に横になるように言われた。遅刻しているので全てを高速で行い、暇になったので壁の注意書きを読んでた。「剃毛はツルツルになるまで行ってください。」「脱毛前に毛は抜かないで」ぼーっとしてると看護婦さんがノックしてた。慌てて返事をする。


看護婦さんが入ってくるとともに自己紹介、リスク説明、機械の説明、1回目ですねーとか、皮膚のチェック、写真撮影等手早く素早く行ってくれた。恥ずかしさ感じる暇なかった。遅刻してるから私もテンポよく返事をした。これくらい素早い方が羞恥心が消える。


クリニックに行く前の剃毛は自身で行わなくてはならない。ネットを駆使しどんな形が良いかしっかり考え、剃る、剃る、剃る…。はっきり言って難しい。誰にも相談できないのでデザインがどうかとか自然に見えてるかとか色々気になってしまうが、自分の体は自分のものなので人からの見た目は二の次だ!ええいままよの心持ちである。


果たして看護婦さんは私の努力の結晶を「いいですねー、いい感じですよ!」と褒めてくれた。嬉しい。今日はこれに合わせて照射していくらしい。遅刻するまで時間をかけまくって悩んで丁寧にやってよかった。剃り残した部分を看護婦さんは手早く剃ってくれた。リ○でよかったと思った瞬間であった。


と、ここにきて看護婦さんにめっちゃ脅される。VIO痛いですよ、と。麻酔しますか?、と。セールスか?とも思ったが、一回3000円で痛みが取れるなら取りたい。課金で自分を守るのである。みんなやってることだ。痛みに強い自信はあるが正直不安だ。テスト照射をするらしいのでそれで決めることにした。


テスト照射は全然痛くなかった。ちょろすぎた。しかも、麻酔はただ3000円払うのではなく、笑気麻酔は1時間前にやらなくてはダメ、しかも酒に強い人は効きが悪い、もう1つの麻酔は飲食制限があり、午前いっぱい飲まず食わずでなければならなかったらしいのだ。痛い痛いと脅された挙句、もし本当に痛くて課金を決めても麻酔が打てないとなったら悲惨であった。痛みに強くてよかった。


それから、本照射。ばちっばちっと音がして冷気とともにかるーい刺激。本照射する前も痛み、熱さ、冷たさ、痺れが出る等散々脅された。それを聞いてテスト照射を終えたはずの私は再びビビりまくっていた。結果からいうと痺れも何もなかった。強いて言えば骨出っ張っている骨盤のところが痛くてストップをかけたぐらいだ。


あれは痛い、が、あの程度の痛みなど、この十五年ほどムダ毛に苦しめられたあのジトジトした終わりのない鬱屈な気分に比べれば爽快である。毎日風呂で剃るのが死ぬほどめんどくさくて、剃ってない日は学校行けなくて、外に出れなくて、チクチクした腕や脚が本当に嫌で、半袖を恨み、タイツの履けない校則を恨み、親に相談しても、閉経したら毛はなくなるの一点張りで茶化されていた。私は今悩み苦しんでるのにである。


それを今、今まさに、金の力技術の進歩でで何とかしている。嬉しい、嬉しすぎる。看護婦さんは照射を続けながら「私は鬼ですのでね、痛いって言ってもやめませんよ。ストップって言わないとやめないですよ。」と言いながら続けてくれた。それだけ効果出るってことやんね、ありがたい。早くても遅くても結果的に回数は変わらないのですぐ終わらせてくれてるのだろう。痛いって言ったら皮膚をさすりながら続けてくれた。打つときにはいっ!はいっ!て声掛けしてくれた。看護婦さんの優しい心遣い、毛のなくなるプロセスを踏んでいるという感動、諸々相まって感謝しかなかった。


照射が終わると、看護婦さんは薬を渡してくれて、デザインVIOは五回照射のうち一回を全剃りしてから照射すると毛が柔らかくまっすぐになるという最高の知識も教えてくれた。この人は天使か何かなのか。二回目は全剃りしてから病院来ようと決めた。仕事とはいえデリケートゾーンに照射してくれてありがとう天使。また来るね天使。てか天使もVIO経験者だったんだね。そういう経験者の知識本当にありがたいよね。


天使はわからないことはないか確認してから早口でごめんねと言ってダッシュで去って行った。そういえば私は遅刻していたのであった。申し訳ない。


次は剃毛に慣れたので遅刻しないであろう。京都のバスに慣れる日はまだ来ない。